本書は戦争終結について理論と歴史を通じて論じたもので・・、戦争はいかに終結するのかとの問いに「紛争原因の根本的解決と妥協的和平のジレンマ」という視角を提示した・・と著者はあとがきや終章「日本の安全保障への示唆」で述べている。序章でその視角他の分析視点を提示した後、第一章から第六章にかけて二十世紀以降の主要な戦争を章ごとに題材にして、その終結に至る過程を克明にかつ淡々と提示している。開戦の回避・防止策の研究は多いが、開戦後の終結策研究は世界的にもまだ少なく、特に日本では戦争の研究がタブー視されて来ためにほとんど無いとのこと。マスコミ評論家たちの勢いだけが良い議論とは全く異なる視座を与えてくれる内容で、今の世界を考える上での多くの示唆を含むと感じる。お薦めします。

現在の、ウクライナ情勢が気になり購入致しました。
100年間の戦争の数々、大きな犠牲がなければ、戦争は終わらないのか？考えさせられました。

読み始めて直ぐに引き込まれてしまいました。内容がとても良く読みやすい本だと思います。なかなか考えさせられる内容でした。