ラクは葡萄のエキスと芹科の植物アニス（ういきょう）の実から作った蒸留酒。
蒸留した液は樫の木の樽に入れて1ヶ月から3ヶ月寝かせてゆっくりと熟成させます。
ラクは独特の香りを持つ無色透明のお酒ですが、水を入れると白濁するのが特徴で「ライオンのミルク」とも呼ばれています。
今は亡き作家開高健は「冷たく甘い香りを持つ」と言ってお気に入りの酒のひとつだったといいます。
トルコでは浸しい仲間とラクのテーブルを囲み、よく飲み、よく語り合い、踊ります。
アルコール度の高いラクを飲む時は、いろいろなメゼ（前菜）を並べますが、最もポピュラーな白チーズとメロンは欠かせません。
2個の細長いグラスを用意し、ひとつにラクと水（好みで氷）を入れ、もう片方には冷たい水（好みで氷）を入れます。
基本的には水割りにし、さらにもう一度水を含み口の中で割って飲むのがトルコ式の飲み方です。