「日本の手仕事　秋田県あけびづる細工」

秋田県で採れる上質な国産あけび蔓を使った味わい深い手提げかごやこもの。

2ｍ以上の雪に埋もれる秋田の冬は厳しく辛いものではありますが、 そんな農閑期に昔から暮らしの道具として、あけびの蔓細工は作られて きました。長年に渡り伝承されてきた生活用具の創作の智恵は民芸品 として美しい作品に仕上がっています。

あけび蔓の採取は、通常葉がほとんど枯れ落ちた11月に入ってから 行なわれます。山に入り、鉈で切って集め、水に漬け、乾燥させて。
ゆっくり、こつこつと確実にあけび蔓細工が出来上がっていきます。

編上げるのは主に冬。薪ストーブにあたりながら、静かに、ゆっくりと 時が流れていきます。

現在では編み手も少なくなり生産量は限られておりますが、なんとか残し、 繋いでいきたい日本の手仕事です。

あけびの手提げカゴは着物にも普段の洋服にもとてもよく合います。 お買いものかごやインテリアとしても映えます。

こちらは著名な工芸作家、照雄さん作のあけび細工です。
編み目が均一で美しく縁や持ち手は引き締まっており、端正な表情です。