製品はメイドインジャパン（ペン先のみドイツのシュミット製）。
早速手に取ってみると、非常に軽いが実に万年筆らしいデザイン。
これぞ万年筆という形だ。
けれども軸色がなんとも言えず美しい。
深いブルーの色の中にオーロラが踊っている。
夜空に不思議な形で変化していくオーロラのイメージがピッタリするほどの見事な造形。
万年筆の中の暗い夜空に、青白い炎のようなオーロラが見える。
そして書き味も優しい。
スチールペンながらインクのフローもよく、ひっかかりもない。
難をいえば、ニブが小ぶりなためペン先に余裕がなく、字を書くときにペンの弾力が感じられないことくらい。
しかし、それを差し引いても軸の深いブルー地にオーロラがイマジネーションを掻き立ててくれる。
実用性で選ぶなら１万円も出せば、国産の他メーカーが金ペンの素晴らしいものを出しているのでそちらを求めれば良い。
このペンは実用性で買うのではなく、まさに趣味のもの。
夢想、イマジネーションを求めている方にはピッタリではないかと思う。